Special Interview― 特別インタビュー 企業の皆様にお聞きしました ―

Interview

最も革新的なビューティグルーミングカンパニーを目指して。日本市場シェア27年連続No.1のシェービングビジネスの枠を超えて挑む新たな変革。自身が成長出来るワクワクする職場環境はシック・ジャパンの大きな魅力。

シック・ジャパン株式会社

代表取締役社長 後藤 秀夫様

2023年10月

<Company Profile>

シック・ジャパン株式会社は、全世界50カ国以上でビジネスを展開している「エッジウェルパーソナルケアグループ」の一員です。その中でも最も戦略的に重要なグローバルブランドである「Schick(シック)」は、2021年に創業100周年を迎えた歴史あるウェットシェービングブランド。1960年に日本市場に参入し60年以上が過ぎました。国内におけるウェットシェービング関連商品のシェアは、27年連続No.1を達成しています。今後は主力のカミソリ製品に加えてケア製品へカテゴリーを広げ、幅広い展開を目指しています。

シェービングNo.1から
最も革新的なビューティーグルーミングカンパニーへの変革

「シック製品が四半世紀にわたり、日本市場シェア No.1を維持できているのはなぜですか?」とよく聞かれます。理由はとてもシンプルで、イノベーションと高い品質にこだわり続けているから。カミソリは直接肌に使うものですから、使い心地の良さはもちろんのこと、安全でなおかつ効果の高さが、消費者の皆様に支持されている理由です。シェア50%以上という驚異的な数字で2位以下を大きく引き離していることが、「シック・ジャパン」の誇りです。しかし、2022年の夏に入社した際、コアであるシェービングビジネス中心の現状に満足せず更なる成長を目指して会社を改革していく事を決めました。
私が代表取締役社長に着任してまず取り組んだのは、「なぜ、シック・ジャパンが日本で存在するのか」その理由を社員に共感してもらうための意識改革です。シック・ジャパンのパーパス(存在意義)は「Make beauty grooming joyful」です。我々が提供するビューティーグルーミング製品を通して、ワクワク感と幸せを感じる毎日を届けること、それこそが我々の存在意義です。シェービングの枠を超えてビューティーケアまで幅広く揃えたシックの製品はいつもワクワクする、その製品を通して、理想の自分に近づいたり、新しい自分を発見したりすることで幸せな毎日を過ごして頂きたいと思います。全社員へこのメッセージを浸透させ、共感を常に醸成しています。私自身はビューティー(美)は人を変える力があることを知っているので、我が社のパーパスにはとても共感しています。
この存在意義を実現していくために、中長期的な戦略として、コアビジネスであるシェービング用品を中心に、周辺カテゴリーの拡充を進めています。たとえば、シェービングのビフォー&アフターケア、スキンケア、ボディケア用品も視野に、化粧品会社としてカテゴリーを増やしてポートフォリオを強化していく予定です。シック・ジャパンはエッジウェルグループの中でNo.2の売上規模があることから、日本はあらゆる点で権限移譲されています。例えば日本独自の製品開発にも着手し、処方もパッケージも香りもすべて日本で開発した商品がすでに発売されております。グローバルな会社ですが、日本の消費者に合わせて既存市場にないワクワクするイノベーションをこれからも提案し続け、我々のビジョンである最も革新的なビューティーグルーミングカンパニーを目指して行きたいと思います。

ビジョンにふさわしい
社員がワクワクする職場環境が実現

パーパス&ビジョン実現の為には、まず目に見える形で職場環境から改革していくことが重要であると感じました。その為、20年ぶりに本社の大規模なフルリノベーションを行いました。我が社では現在、6割出社をガイドラインとしたハイブリッド型を取り入れています。とはいえハイブリッドばかりに頼っていてはコミュニケーションの機会が減ってしまいます。そのため出社することが楽しみになるような環境として充実したカフェを新設しました。専門業者による月替わりのランチボックスの販売やスイーツ、ヘルシーなドリンクのバリエーションも充実させています。仕事をするより社員同士のコミュニケーションをとる為に出社することが理想だと考えています。執務エリアはコラボレーションを強化する為に明るくて開放的な空間に生まれ変わりました。窓からは東京タワー、東京スカイツリー、富士山が見える空間に。ボックス席、スタンディング席、フォーカス席など様々なフォーマットを導入した事によって、部門間の壁を越えた協働が活発に行われています。
また、業界初の試みとして、オフィス内にビューティーグルーミングスタジオを新設。モダンなサロンのような空間で実際に製品を試す事が出来ます。ラボスペースも併設しているので、その場で迅速に製品パフォーマンスの評価や処方開発も可能で、我々が重要視しているイノベーションを刺激する環境が整いました。このように、今回のオフィスリノベーションを通して、我々のビジョンを体現するビューティーカンパニーにふさわしいオフィスが完成したと思います。
また、働く社員にもビューティーに対する高い美意識を持ってもらう必要があります。そこで各自の判断で最低限の清潔感を保っていれば、服装は自由。ヘアカラーも、ヒゲもOK。美のダイバーシティ促進によって最近は以前より社員の表情が生き生きとしてきて、明らかに社内の空気も変わってきたことを感じています。自分の会社でありながら、「あれっ、フロアを間違えて違うオフィスに来てしまったかな」と思ったこともあるくらいですから(笑)

シック・ジャパン株式会社ビューティーグルーミングスタジオ・ラボスペース

ビューティーグルーミングスタジオ

シック・ジャパン株式会社カフェ

カフェテリア

グローバルカンパニーの中でも
ユニークなシック・ジャパンの魅力

我が社には、3つの大きな魅力があります。最初にも申し上げたように、第一はウェットシェービング関連製品の日本市場シェアNo.1の売り上げを誇っていること。50%近いシェアを持っているので多くの全国のお店にシックブランドは配荷されております。これは働く側にとって大きなプライドになるでしょう。第二に、売上規模として日本はグループの中で米国に次いでNo.2のポジションにあること。利益率でいえばNo.1であり、他の外資系企業に比べグループ内での発言力が大きいことが強みです。グローバルからのサポートをもらいつつ、日本でも製品開発が出来る環境はダイナミックです。私の直属上司がグローバルCEOである為、意思決定のスピードも非常に速いです。第三が、我々が掲げるバリュー行動を通して、自身も成長できるカルチャーをもつ企業であるということ。具体的には、「Move forward」「Own it together」「Listen up speak up」「People first」の4つバリューがあります。「Move forward」は、起業家精神です。アンビションを持ち失敗を恐れず常に挑戦し続けること。失敗してもそこからどう学ぶかが大切なのです。シック・ジャパンには新しい事にチャレンジする環境が整っています。「Own it together」とは、各自オーナーシップを取りながら結果を出す、一人では解決できなくてもコラボレーションを活用して最後にはチームとして結果を出せばよいということ。「Listen up speak up」は、ポジションや年齢社歴に関係なくオープンに忌憚なく、お互い意見を言い合えること。そんなオープンな社風も特徴です。最後に「People first」とは、ビジネスをドライブするのは人であり、ビジネス成長の為に正しい行動をしている人を日頃から承認してきちんと評価すること。プチセレブレーションやアワードパーティを実施し、年間を通じて成果を出した社員に対しては盛大な表彰式を行っています。これらの4つのバリューを日頃から行動に起こす事で皆さんのリーダーシップ開発に必ずつながると考えています。以上のような企業風土が根付いていることもあり、働く意義がはっきりしていて、新しいことにチャレンジしながら、自然と自身も成長できる環境が整っています。
我々が求めているのは「Make beauty grooming joyful」という存在意義と、「最も革新的なビューティーグルーミングカンパニー」というビジョンに強く共感しつつ、4つのバリューを踏まえて行動できる人財です。更に今後はビューティー業界の経験と専門知識がある人財採用をより強化していきたいと思っています。シック・ジャパンの方向性にフィットする候補者の方には是非来てもらいたいですね。我々と一緒にワクワクする日々を送り、ともに成長出来ればと思います。

無料転職サポートの登録はこちら

Postscript― 取材後記 ―

目黒駅からほど近い、今秋リニューアルしたばかりというオフィスにお邪魔しました。 取材会場となった社内のカフェスペースは広く開放的で、ドリンクやお弁当などメニューも充実。まさに「こういう場所がオフィスにあったらいいのに」という願いが叶うような、とても素敵な空間でした。 働くスタッフの成長と評価を大事にしたい、だからこそ失敗を恐れずに声を上げて挑戦してほしい、というバリューに基づいたお話をはじめ、シック・ジャパンの今後に対する思いについての後藤社長のお話は情熱的で、取材に同行していたスタッフ全員が思わず惹きこまれてしまいました。 後藤社長 、貴重なお話をありがとうございました。

(アズール・村上)